生キャラメルの夜明け

 新北海道土産のポジションを確立した生キャラメルですが、売れているのは某タレントの経営する某牧場のだけ。元祖のはずのノースプレインファーム、そしてその他の新規参入組は苦戦。完全に勝ち組と負け組とに分かれてしまった、と私は認識していました。つい先日まで。
 数ヶ月前まではその認識で正しかったと思うのですが、その情勢は変化しているようなのです。
 どう変化しているのかといいますと、どうやら某牧場以外の生キャラメルも売れ出しているようなのです。
 そう感じたのには2つの根拠があります。
 まず一つはノースプレインファームwebの新着情報を見て。ここ最近品薄状態なのだとか。そのため販売店舗を絞らざるを得ない状況になったそうです。8月の旅行に行った時は売れているという実感は全くなかったけどなぁ。
 そして日曜日に行った大北海道展にて。滝川にある「RERA FROMAGE」というメーカーの生キャラメルが売られていたのですが、開店時からかなりの行列が出来ていたのです。しかも配送に時間がかかって開店までに品物が到着せずにちょっと騒然としていました。そして販売してあっという間に完売になってしまったそうです。
 これが某牧場の光景なら理解できます。しかしそれ以外の生キャラメルで起きたのはこれまで見た事がありませんでした。ノースプレインファームですらそうでした。
 新規参入組の一つに過ぎないメーカーの生キャラメルが行列を生み出してしまったというのは私にとっては衝撃でした。
 これだけで判断するのは早計かもしれませんが、敢えて書きます。生キャラメルブームは新たな段階を迎えたのです。
 某タレントのマスコミを利用したしつこい宣伝が実を結び、某牧場の生キャラメルは驚異的な売り上げをみせました。そしてそのしつこい宣伝は生キャラメルの認知度を飛躍的に高め、某牧場以外の売り上げアップにも貢献するという、生キャラメル界全体の底上げ効果につながっていったのです。
 某タレントの力がなかったらここまで大ブームになる事はなかったでしょう。そういう意味では某タレントには感謝しないといけません。
 しかし生キャラメルだったら何でも売れる、それが長く続くとは思えません。いずれ淘汰も始まるでしょう。これからどんな展開をみせるのか、引き続き注目していきたいと思っています。